お忙しい中、当ページご来訪、まことにありがとうございます。ここでは、以下の3つの項目について、フィスチュラ問題にご関心を持つ医療関係者様へのご案内をご紹介しております。


 

I. 日本におけるフィスチュラ他治療の必要性について(啓蒙、告知)

II. エチオピアのアジスアベバフィスチュラホスピタルにおける先進国医療関係者との交流の必要性について

III. エチオピア以外のフィスチュラ問題多発国における民間主導の支援体制確立の必要について


I. 日本におけるフィスチュラ他治療の必要性について(啓蒙、告知)




現在、日本では、大学病院においても、通常、フィスチュラや膀胱瘤、直腸瘤などの疾病の予防、およびそれらの修復術を習得、研修することが困難であることを、こうした分野における数少ない専門家の一人である、西丈則有田市立病院産婦人科医長は指摘されておいでです。本来、先進国である故を持って、こうした疾病に悩む患者の数は、後発国の女性よりも、更に少ないのかもしれません。しかし、実は、日本でも、こうした症状は、絶無ではないのです。

女性にとって、大変恥ずかしい症状であるため、こうした疾病に苦しむ患者様は、どこに相談に行ったらいいのか、といったことから、悩み始めます。また、相談に行った先がそうした領域に不案内で、対応をしてもらえない、といった状況も存在しています。

フィスチュラジャパンは、こうした女性のために、こうした領域に詳しい医療関係者様の活動へのご参加を、切に、望んでおります。

こうした領域の診察をされておいでの先生、論文執筆をされている先生は、ぜひ、ご連絡をください。患者様がフィスチュラジャパンにお問い合わせをされた場合に、ご紹介できる体制を作りたいと念じております。HPにての情報をお持ちの方は、当団体の医療機関ご紹介リンク体制へのご参加をご検討ください。HPをお持ちでない方は、当団体にて、簡単なページをご用意させていただきますので、同様にご連絡ください。また、更に積極的に、趣旨に賛同していただける場合は、一般向け論考執筆などの国内啓蒙活動へのご参加をご検討ください。当団体から、広報活動の一環として、論説執筆のお願いをする場合もあります。

参考論文

西丈則、
「境界領域としての膀胱膣瘻の手術」、永井書店『産婦人科治療』81巻3号(2000年9月)
西丈則、「陳旧性会陰裂傷修復術」、永井書店『産婦人科治療』83巻1号(2001年7月)
Takenori Nishi, Case Report, Vesicovaginal Fistula Manifested by Pregnancy, Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica, 2001: 80: 471



II. エチオピアのアジスアベバフィスチュラホスピタルにおける先進国医療関係者との交流の必要性について




当団体が支援しているエチオピアのアジスアベバ・フィスチュラホスピタルには、フィスチュラ治療に無料で従事する常勤医師が何名かいますが、同病院でも、より高度な医療機器の導入や、現地勤務医師の休暇体制、より高度な技術習得研修機会など、先進国医療関係者との交流のニーズが高く、ウガンダなど、フィスチュラ対策が更に遅れている隣接国への出張治療などをはじめとする国際協力体制を作るために、より多くの医療関係者のご参加を、切に希望しております。

国際的なレジデントトレーニングから熟練医師による視察や研究協力、治療方法についての指導など、多様なご参加を、お待ちしております。また、臨床医様のみならず、公衆衛生学的な見地からご研究・提言の機会も、ございます。




III. エチオピア以外のフィスチュラ問題多発国における民間主導の支援体制確立の必要について



エチオピアは、たまたま、当団体が支援するアジスアベバフィスチュラホスピタル有志グループの50年にわたる献身のため、他国に先んじた民間支援体制ができつつあります。しかし、より多くの多発国においては、状況は、更に、遅れております。

例えば、ニジェール。

アメリカの International Organization for Women and Development, Inc. (IOWD)という非営利団体が、ニジェールの首都ニアメにフィスチュラ治療医師を派遣することを目的として設立されました。同団体の活動に共鳴するアメリカ人医師が、自費で備品を持ってボランティアで、休暇をとり、随時、現地入りしております。現地国立病院の庭では、治療の順番を待ち続ける患者たちが何十人もホームレス的な雑居を続けているとのことです。(2005年6月15日ウオールストリートジャーナル報道。原文はこちらから。)

こうした同団体の活動は、現在、ジョンズホプキンズ大学ブルームバーグ公衆衛生学大学院やマイクロソフトのゲイツ財団とのコラボレーションへと発展しています。

あるいは、シエラ・レオーネ。

やはりアメリカのワシントン大学メディカルスクールのルイス・ウオール助教授は、Worldwide Fund for Women Injured in Childbirthという非営利団体を設立し、キリスト教系のNGOMercy Shipsが、シエラレオーネに設立したアバーディーンクリニックアンドフィスチュラセンターの運用を指導しています。(ウオール医師による、途上国典型フィスチュラ治療要綱がこちらからごらんいただけます)こちらも、現在、医師駐在の常勤体制ではありません。

こうした国では、高等教育機会がそもそも少ないうえ、こうした人材を雇用できる国家予算がないため、医師をはじめとする高学歴者の頭脳流出が恒常的で、現地病院施設も、予算不足から、基本的な医薬品や備品もあまりありません。残念ながら、多くの国々では、フィスチュラ治療の圧倒的な部分を、民間主導の海外支援に頼っています。

外国医師団が、まだ踏み入れもしないような地域における問題は、更に多いかと思われます。現在の各国におけるフィスチュラ問題最新調査状況については、UNFPAの報告書をご覧ください。当団体は、体制が比較的整っているアジスアベバフィスチュラホスピタルを支援する活動を通して、同病院主導の国際的な協調の輪作りを目指していますが、エチオピア以外の国への直接フィスチュラ支援にご関心がある場合も、最大限、ご協力をさせていただきます。



連絡先:201-0014 東京都狛江市東和泉1-23-13 有限会社マリポーサ気付 フィスチュラジャパン
電話03-4500-8546、ファックス03-4500-5246、電子メール info@fistula-japan.org